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Let’s try！　　Let’s challenge！　　第1回
 
実践PJC（実践日本語コミュニケーション検定）の問題を解いてみよう！
 
日本の企業に就職するとき、実践PJCの検定を受けていると、たいへん有利になります。今月号から、問題を1問ずつ出題しますので、実際に解いてみましょう。正解者には商品券もプレゼントします！
 
 
Q　次の会話文の「　　　　」に入ることばとして、最も適切なものを選びなさい。
　
部長と妻と受付社員の会話
部長の妻が部長の忘れもの（大事な資料）を会社に届けに来た。
部長の妻「営業部の山野の妻ですが、これ、夫に言われて持ってきたんです。渡していただけませんか。」
受付社員「　　　　」
 
１　ご苦労さまです。山野さんにお渡しなさいます。
２　かしこまりました。山野にお渡しいたします。
３　かしこまりました。山野部長にお渡ししておきます。
４　ご苦労さまです。山野さまにお渡し申し上げます。
 

 
【正解】　３

【解答】
この問題は、「話をしている人（受付社員）」、「その上司」、「上司の家族」という関係性をきちんとわかっているかどうかを問うものです。
 
１　「ご苦労さまです」は、「目上の人」には使いません。「目上の人」とは、上司や先輩など、立場や年齢が自分よりも上の人のことをいいます。目上の人には「お疲れ様です」といいます。また、「なさいます」は尊敬語なので、自分の行為である「渡す」には使いません。
２　「かしこまりました」は正しい使い方です。しかし、山野部長の家族に対して話をしているので、山野部長を「山野」と呼び捨てにするのは、家族に対して敬意がないことになります。
４　「ご苦労様です」は１番の解説のとおりです。「お渡し申し上げます」は最上級の敬意表現ですので、この状況ではふさわしくありません。